あまりに広すぎて、地域間交流というのも、なかなかしずらいんじゃないかと思うのだけど、反面、とても特有の地域性が独立して存在している地域という気がしています。
なかでも日本で一番美しい言葉を話していたと言われる岩松という地域は、「てんやわんや」という小説の舞台にもなりました。この名前を聞いたことがある方もいらっしゃるかと思いますが、この小説は、獅子文六さんが疎開してきた「岩松」の地(ちなみに疎開していたお宅は今でも健在で、「大畑旅館」といいます。)で、岩松の人々を題材に書かれたものです。
この「岩松」というまちは、津島町の中でいわゆる「おまち」。昭和の懐かしい町並みが今もそこかしこに残り、岩松川ののどかな景色とあいまって、なんとも風情のいいところなのですが、この町並みを保存していこうと国の「伝統的建造物群保存対策調査」が入り、保存会が出来て活動を行っています。
そして、そのシンボルともなっているのが、「西村酒造」の酒蔵です。この建物は、市に寄付されているもので、町並み保存会を中心に活用方法が模索されています。でも、酒蔵があってお酒がないってのもさびしいよね~。そんな発想から、岩松のどぶろく「なっそ」が誕生することになりました。「なっそ」は、愛媛県で最初にできた「どぶろく特区」を利用したお酒です。真っ白な白い姿は、なかなか美人なお酒なのだけど、お味はすっきり辛口で、男前な風味です。
この日、そのなっその今年の新米(予定)の田植えがありました。去年は、機械に使われていたHくんも、今年は余裕の操作です。虹色ツーリズム研究員も加わっての作業で、結構大人数。このブログのタイトル画像もこのときの写真なんですよ。「遊海」さんにホームステイしていたビザくんも、人生初めての田植え体験でした。 アメンボが悠々と泳いでます。
お約束ですが、子どもたちもおおはしゃぎ!
職員も教えてもらって、がんばりました。ちなみに、左のTくんは、帰宅してみると、蛭に足をかまれてたみたいです・・・(汗)
テンガロン風の麦わら帽でインタビューに答えているのが、保存会の会長の兵頭さん。いつもにこにこ本業は電気やさんです。 御殿町画廊の福島さんに、田植え指導してくれたのは、ご当地で四国の道のパトロールをしてくださっている源太郎さん。ちょっと耳は遠いですが、4トントラックをばりばり乗りこなす元気なおじいちゃんです。
ちゃんと田んぼ入ってるぞ!記念撮影♪
普通のお米の収穫時期よりは少し遅くなると思いますが、自分で植えたお米がお酒になるなんて楽しいです。
大平のような山の中と、岩松のようなおまちをうまく繋げる仕組みができればいいんだけどな。