超濃いいシンポジウムの翌日、佐賀まで足をのばしました。写真は太良町。月の引力が見えるんだそうです。有明海の干満の差を通して間接的に月の引力を感じることができるという意味なんだそうで・・・うーむ。
やってきたのは、「酒蔵通り」こと「浜中町八本木宿伝統的建造物群保存地区」。肥前浜宿です。
いかにも酒文化の町だなぁと思っていたのですが
帰って写真見るまで、ぜんぜん気がつかなかったけど
パーツパーツに、なんかいちいち既視感ありません?
ところどころ微妙に違いはあるんですけど
さすがに町並み全体見ると、異様に空がきれいなので、電線がないことから別の場所ってわかるんですが、あれ岩松?って感じなんですよね。
ただ、岩松と比べると、水路は、格段に美しかったです。お酒を造っているから、水はにごらないように住人の方みんな気をつけているそうで、おっちゃんが、水草をせっせと抜いておられました。
現地にいるときは、ほんとそうも思わなかったんですけど、帰って写真見てると、似たような建物がたくさんありまして、うーん、岩松も早く伝建の指定にならないかなぁ・・・。
こちらは鬼瓦。江戸時代は、宿場町として栄えていたそうで、町を構成するいろいろな生業があったんだろうなぁ。
あ、これ、西村さんちの酒蔵にもくっついてた奴だ。
このあたりの横っちょもなんか似てるし・・・。
こちらは「継場」の中です。江戸時代の建物ということで、二階とか結構背が低かったです。元祖船底天井もありました。正統派ですなぁ。岩松のは曲がってますもん。
ちなみに、縄でひっぱっる造りなんだそうで、屋根裏を見ることもできました。
こちらは板金屋さん。店主さんが、ちょうど展示会で作品ごとおでかけとのことでしたが、見事な腕前で精緻な細工がされてました。
なんとなく全体的に、木造家屋の背が高い気がしました。宇和島だと、お殿様んとこより高くしちゃ駄目ってのがあったみたいなのですが、あんまりそういうことなかったのかな。それとも南の人だから体がおっきいからなのかな??
こちらが裏手の川です。
どこかで見たような松も。
実はこの地域もう一個保存地区がありまして「浜庄津町浜金屋町伝統的建造物群保存地区」といいます。茅葺町屋の町並みなのですが、ちょぅど修築している最中でした。
住人の方も、ええんかいなってくらい、気さくに人懐っこく話しかけていただいて、なんとも親しみを覚える町でした。
でも
「うちはまだまだだよー」
って、住民の方言われてましたが、えー、ずいぶんすすんでるじゃんって思ったんだけどなぁ・・・。
つくづく町並みというものは、保存しようと思わない限り残らないものだとしみじみすると共に、保存しようとすることは、とても大変な作業だともあらためて感じた旅でした。
しかし、なかなかの移動距離で、帰宅するとやっぱりばったんきゅー。
しかし、なかなかの移動距離で、帰宅するとやっぱりばったんきゅー。
宇和島の素敵な町並み「岩松」では、11月22日に「岩松どぶろく横丁の秋祭り」が実施予定です。町並み散策の会もありますので、地元の町並みにもぜひ関心を持ってきてくださるとうれしいです。