農閑期にあたるこの時期は、畑に出ている人も少なく集落を歩いていてもなんとなく寂しい感じがするのですが、代わって忙しそうなのは山仕事をする人たちです。鹿の捕獲や山の手入れ、炭焼き、猪よけの柵を作ったりと、山の奥の方から作業をする音が響いてきたりします。
それにも増して今時期に忙しそうなのはしいたけ農家の方々です。今シーズンは雨量の関係で収穫が遅くなっているようですが、来週あたりそろそろ始まるのではないかとのこと。手の空いている今は連日山から原木の切り出しをしています。
直径30センチを優に超えるりっぱな天然木です。これだけ太いと切るのも大変、下ろすのも大変。農家といってもここまで来ると山師の仕事ですね。集落のみなさんは普段農業をしていますが、実はほとんどの方(男女問わず)が山仕事もこなすという驚きの事実。昔は何キロも離れたところへ出向いて山仕事をしたそうです。なので年配の方もいまだに山歩きの時のバランス感覚は確かだし、竹や枝を落とすときの刃物の扱いはあざやかなものです。
男の子らは山の上から原木を落としてます。ここはかなりの傾斜があるのでうまくいくと十メートル以上くらいは転げ落ちるのですが、そうは上手くはなかなかいかないもので大変そう。がんばれ~。
原木落としは男の子らに任せて、私は菌打ちのお手伝いをすることに。
まずは原木にドリルで穴をあけそこへ菌を埋め込んでいくのですが、この穴あけ、Kさんが異常な速さで次々とあけていくので、菌打ちを待つ原木がすぐに山積みされてしまいます。あっけ…。何事もプロにはかないませんね。
寒い中での山仕事でしたが、木の香り、静けさ、時折する山から下ろす木のぶつかるカ~ンという音がたまらなく心地の良い時間でした。 山のある生活って本当にたのしい。
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