「丸太小屋大作戦」応募締め切りました。
応募状況、選考状況については、明後日、現地で住民の皆さんと相談して決定後に発表とさせていただきます。
ここに書くべきがどうか悩んでいたのですが、本日、大平の住人の方のお葬式に行ってきました。
お年寄りが一人亡くなることは、歴史書が一つ失われたに等しいと言われています。
私たちが調査に入った頃、既に入院をされていたため、直接お会いして昔のお話を伺えなかったことがとてもとても残念です。
お式は、いつもお会いする皆さんたちもかけつけてお手伝いをされており、また、お人柄が偲ばれる、大変多くの方がいらっしゃっていて、しめやかに行われました。
最後に親族のご挨拶の中で、その方のお人柄がしのばれるお話があり、胸を打たれましたので、ご紹介させていただきます。
戦争で、沖縄の海でだんな様を亡くされて、女で一つ三人のお子さんを育てあげられたそうなのですが、戦後の混乱の時期の大変さに比べれば、どんな苦難も乗りえられると、口癖のように話されていたのだそうです。
調査にお伺いしたとき、早くにだんな様を亡くされたと聞きましたので、さぞ、お嫁さんは、嫁姑戦争とか、大変じゃなかったですか?と聞いたのですが、そんなことは全然なかった。すごく頭のいい人で、私のことを実の娘みたいに大事にしてくれたのよ。と話されていたのですが、生前、お嫁さんと一緒だったら行くと言って、念願だった、だんな様の亡くなった沖縄旅行に一緒に行かれてとても楽しいひと時を過ごされたのだそうです。
最後に60年間守り続けた家に帰らせてやりたかったけど、叶いませんでした。と語られていましたが、もうこの時点でもらい泣きです~~~。
会場からも、すすり泣きの声がやみませんでした。
彼女の生きて帰りたいと思っていただろう故郷の風景を、がんばって記録していきたいと思います。
どうぞ安らかにお眠りください。
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