このブログは、私shioと、現在、大平に暫定滞在中のsuwaが気ままに書いています。
書き手が複数人おりますので、コメントなどをいただきます場合、投稿者をご確認ください。

2008年12月27日土曜日

年の瀬のごあいさつ

年の瀬のごあいさつに午前中大平へ行ってきました。 今日はM田会長夫妻もK島ご夫妻もおられなかったのですが、T型集落点検にご欠席されていたS家さんがおられて、前回の集落点検の結果や、これからのことなどについてお話しました。
まぶしい
その後も、各家を回り、最後にSさんのお宅で一服。
お墓参り用しきびをご用意いただいていたのですが、これがまたてんこもり・・・。
いただく予定ではなかった私も、どっさりいただいて帰りました。
ご先祖さまびっくりすると思います・・・。
まみちゃんも、家の中で、ごろごろ。寒いと思ったけど、そこそこ日当たりもあって気持ちいい日和です。
「灯油が高いけん、火鉢に♪」
と、なべが火鉢になっていたのですが、すかさず
「いつの話ぞな。灯油、だいぶ安なったで」
と突っ込まれていたSさんです。
お庭は、かわいらしい花が満開で、クリスマスケーキのミニカップがこんな風にかわいく飾られてました。
というわけで、ごあいさつを終えて本庁へ帰庁。
その後、2日にご子息の皆さんに見てもらうため動画の編集作業にあたったのですが、これがむっちゃ苦労してます。
網さん、最新型のビデオカメラを使ってくれたため、普通のDVDドライバで読めない!
それに気がつくのに2時間ほどかかり(たまたま出勤されていた情報管理のY師匠に泣きついたのですが・・・)、
結局ソフトを持ってきてもらったけれども、やっぱりここのパソコンでは駄目で、今度はパソコン持ってきてもらって、現在に至ってます。
DVDに書ききれず、VHSのテープに落としてもらっている分もあるので、そっちはそっちで、DVDに落としなおす作業を並行してやってたら、もうこんな時間に・・・。

やばいぞー。
間に合いそうにないなぁ。
っていうか、市役所で年越すはめになりそうで、それだけはやだなぁ・・・。
西暦2000年問題を思い出す年の瀬です・・・。

2008年12月26日金曜日

さすがです~

官庁御用納めの日ですが、納まりません・・・。
とぼやきはさておき、朝のうちに、M田さんが来てくれて、巻物を確認してもらうことができました。
どうやら、ご本尊になる類の巻物ではなさそうで、仏様の名前がちゃんと書いてもいるし、ちょっと危険な感じがするものではないだろうとのこと。
よかったぁ。安心したぁ。

で、ちょうど通りかかった文化課のN係長にもご相談したのですが、ここで意見がまっぷたつに。

1 このまま自然にまかせて保管
2 裏打ちして後世に状態よく伝わるよう保存する

で、1にすると、先送りにすればするほど巻物の状態は悪くなる→何が書かれているのか不明
2にすると、裏打ちすることによって、線香でいぶされた状態のため、虫にはやられていない巻物に虫がつくリスクあり

とのこと。
悩みます~。悩むのですが、決めねばなりません。

で、一応、
巻物の全文を写真に記録

かなり痛んでいる巻物を納めた箱をM田さんに新しく頑丈に作ってもらう

巻物は現在のまま裏打ちせずに、新しい箱に収めて祠へ帰す。

ということに決めました。
古い箱は、桐じゃないかなぁとのことでしたが、新しい箱は、虫がつきにくい楠にしてもらうことに。
二転三転しましたが、もう迷わないぞ。

はぁ、しかし、虹色ツーリズム軍団、芸達者な人と有識者が多くて助かる~。
さすがです!

2008年12月25日木曜日

巻物のその後

お預かりしたままの南光院さまの巻物なのですが、宇和島市在住の伝師で、仏像を手がけておられるM田さんにご相談しました。

それによると、やはりIさんのお話されていたとおり、そのままの状態であったところのまま自然にしておくほうがいいとのこと。

綺麗にするのであれば、ちゃんと「シン」を抜く作業をしなければならないとのことでした。

しん?

奈良の大仏さまとかも、お顔のお掃除をするときに、大仏さまがそこにおわす状態では、お掃除できないので、その前にシンを抜く作業と、終わったらふたたび、入ってもらう作業をしているのだそうです。

なるほど!

「そもそも、「巻物」自体が、本尊であることが多く(嗚呼。ご本尊がうちの事務所に・・・)、そのもの自体が、奉られているのだから、中に書いてあるもの云々よりも、そのまま自然にあるべきものだよ。」

というわけで・・・いろいろ反省。
無知というのは、罪ですなぁ。

ご事情をもう一度会長にお話して、元の場所にお納めしようと思います。
中に何が書かれているのか、好奇心はあるのですが、もう開かないぞ。

南光院さまお騒がせして申し訳ありません。
27日に年の瀬のご挨拶に行きますので、お返ししてきます。

2008年12月15日月曜日

T型集落点検

熊本大学の徳野先生に大平に来ていただいて、「T型集落点検」を実施しました。
Tとは家族のTであり、徳野先生のTなんだそうです・・・。
実は、事前に集落の皆さんにご案内をする際、熊本大学から熊みたいな先生がやってくると、ぽろっと言ってしまったため

「・・・熊。」
「くま・・・。」
「クマ」
と、みんなの頭にインプットされたらしく
しまいには「熊野先生」と呼ばれてしまう、気の毒な熊本大学、徳野先生・・・(笑)。
とりあえず、お昼ご飯(大平出身の清家鮮魚店さんの力作!)を食べながら、
大平調査隊の写真を見てもらいつつ、調査時のエピソードなどをお話しました。
プロジェクターに自分たちの映像が出るので、おかあさんたちにも喜んでいただき、結構大盛り上がり。

M田会長からも、まさか本当にここまで、大学の教授が来るとは思わなんだ。この集落は今まで、自助共助でやってきていて、公助は期待できない場所やけん・・・。と言われていて、公助が来て当たり前と思われている方が多い中、頭の下がる言葉でした。なんか、頑張って作業して良かったなぁと思いました。 そしてなんと国土交通省さまからも、おいでいただきました。こんな山奥まで来ていただいてありがとうございました! その後、とっぷり日が暮れるまで、集落点検やりました。

13人の大平住民から56人のお子さんお孫さんがおられ、しかも、みんな結構ちゃんとお里帰りされているのです。
私は、大平に住んでいる皆さんしか存じ上げませんが、絶対、ご子息の皆さんも、素敵な方々に違いないと思います。こんな環境で育ったら、そんじょそこらの出来事にはびくともしない人間力がつくと思うなぁ。

そんなわけで、次回、お正月に里帰りした皆さんにもご協力いただくべく、お集まりいただくことになりました。
ただですよ・・・。この集会所に入りきるのか!?
どうする!どうなる!!大平調査隊!!!

2008年12月14日日曜日

良い子の科学実験室♪

ビーカーにおたま
あやしげな液体♪
というわけで、なっそ瓶詰め作業に潜伏してみました。心を込めた手作業で、前日のペレット撒く作業とあわせて、結構みんなダメージが・・・。20日から松山のほっとステーションおいでんかを皮切りに、なっその販売、スロースタートです。
というわけで、終わった頃、熊・・・本大学の徳野先生もお散歩に。もうみんなへろへろ。
お正月のお酒に大平の美味しいお米で作った「なっそ」はいかがですか?段畑の美味しい馬鈴薯で作った「段酌」も絶賛発売中♪

2008年12月13日土曜日

なっその田んぼに肥えまき&研究会

今日は、ツーリズム研究会の日ということで、午前中は、なっその田んぼに行ってきました。
企業組合いわまつの皆さんと一緒に田んぼにペレット肥料を撒いて、土をおこす作業をします。
最初にバイオマスとは?からはじまるHくんの大変真面目な説明を聞き、作業開始。しかし相変わらず狭い田んぼだにゃん。
使ったのはこれだす。牛ふん♪
中はこんな感じ。ちなみに野村町エコセンターで製作です。野村町でのひのび育った牛くんのうんうんが使用されているのですが、そんな臭くないし、触ってもばばちくないです。
昔ながらの暮らしに興味があるとのことで、大平初上陸のMさん。
撒いてる姿も品があって、かわいい。
子供たちも加わり賑やかに!

ただ、子供たちまとまった塊で撒いていたので、Iさんが教育的指導に・・・。
ほとんど、保父さんですが、子供さんの興味をひくのが上手いんですよ。
そして、久々登場のKさん。今日の私の「大平びっくらこいた事件」は、彼女によってもたらされました・・・。
作業中、
「ちょっと来てみてー」
と呼ばれて、
「???」
と近寄った私が、なにやらむぎゅっとしたものを踏んづけてしまうと、
「あ!踏んだ!!」
と、一言。
おどろいて、後ろを見た私の目には、枯れた枝のようなものが。
「イノシシの足よ。それ。」
はいーーーーーーっ?????
そうです。いつぞやの行方不明のイノシシの足です。さっちゃん・・・田んぼに捨てちゃだめじゃん・・・・・。イノシシよけにしてたのか・・・。
嗚呼。イノシシの呪いが右足に。きっと益々猪突猛進が進んで、嫁にいけないに違いない。いや、もしかしたら、これからイノシシ並みに子供ぼろぼろ生むのろいかも・・・。
深くは考えまい。
それにしても、彼女は相変わらずパワフル!そして、年季の入ったこの腰つきこのポーズ!!海の人なのに、畑仕事がだんだん板についてきてます。
ちなみに、この作業、ペレット撒き終わったので、わらを均等にしいていってたわけですが。
これも結構早く終了。いつの間にやら、女の子の近くにはG太郎さんがいてるし・・・。
お昼前になったところで、おやつをつまんで、一服。この後、企業組合の皆さんは、田んぼ作業終日されたとのことで、おつかれさまでした。
昼から研究会を予定していたので、午前中でおいとましました。
少し時間があったので、車窓からプチ大平案内。おっと忘れちゃいけない記念撮影。

ちなみに、このバイオマスペレット。
普及啓発のため、愛媛県が補助事業を行っていて、今回の岩松の事業も、この補助制度を利用して購入したものだそうです。
10人以上のグループで申込みできるらしいので、畑仕事されてる方は、次回募集があったら、友達同士で応募してみてはいかがですか?

バイオマスペレット利活用推進会議普及啓発事業のページ

そして、この日骨董やのIさんにも来ていただいていたのですが、先日お預かりした南光様の巻物の年代がわかったとのことで、いろいろと教えていただき、M田会長にもお伝えしてみました。
宝永だったそうです。
宝永というと、元禄の前。元禄というと、忠臣蔵討ち入り。
およそ300年前ですよー。

ふるっ!どおりでぼろぼろりんなわけです。も少し調べてみます。

2008年12月11日木曜日

あなおそろしや

作業が遅れ気味なので、今日は珍しく丸一日デスクワークしてました。
事業と事業費の進捗状況を整理し、今後のスキームをあらあらたてたところで、月曜日の座談会のときに、大平の皆さんに見てもらえるよう、今まで撮りためた写真を整理(整理しただけ。編集してない・・・)。
その後、事業の成果物のひとつである集落調査報告書の中で、大きな部分を占める文献からの引用をざざっとすることにしました。
手始めに津島町誌から始めたら、きりがつかなくて、こんな時間になってしまったのですが、いやはや、津島町誌は非常によく出来てるわ。
当時「宇和島VS津島町 100年戦争」とまで書かれた宇和島市の合併協議会離脱事件も克明に記録されていて、ちょっと笑いました。
全部で1160ページある中から、関係する部分と、畑地、大平の記述が出てくる部分をぬいていって、ようやく230ページ。
もう少し、丁寧に読み込んで、スリムに編集しないとなぁって感じです。

でも、ほんとよく出来ててですね。
さすが「町」と思うのだけど、戦没者の方の名簿も全部入ってるんです。
昨日、M田会長のお宅で、大平のおじいちゃん世代の方は、戦争で亡くなられた方の割合が高い気がします、とお話してたのですが、きちんと名前が記載されていて、ちょっと感動しました。
個人情報保護もへったくれもない感じですけど、記録として残すことで、過去をみていくことや、その方の人生を思うことができますもんね。

あと、特筆すべきは、総農家数と経営農地面積の減少率かなぁ。
農林業センサスのデータですが、大平地区だけとりあげると下記のとおり。

総農家数
1970年:20戸→2000年:7戸
減少率65.0パーセント
経営耕地面積
1970年:1,908アール→2000年:405アール
減少率78.8パーセント

です。

ぐったり。
どこのご家庭でも、棚田のすばらしさは、今の比じゃなかった。もっとずーーーーーーっと高いところまで、棚田で綺麗だったよーって、聞かせていただいてたんですけど、数字で見ても納得。経営耕地面積なので、一概には言えんのですが、それにしたって、がっくりですなぁ。

はぁ。食料自給率をあげるためにも、農業やりましょー!

そんな、悲しくも楽しい「津島町誌」絶賛販売中。
3000円は安いっすよ!

2008年12月10日水曜日

南光院さまの謎

今日は、M田会長さんちにお邪魔してきました。
なんこー様が、祈祷に使われていたという巻物をお預かりして修復してもらおうと思っていたのですが、これがまぁ、かなり痛んでました。。。
とりあえず、M田会長さんちの祠にお邪魔です。
文化課のHくんと段畑に行ってたときに、石積みにくっついてる白いのを見ると、年代がわかるって聞いたんですよねー。これ、段畑で見たのより育ってる気がする・・・。
相当古い石積みだと思うのですが、南光様のほこらを移動した際に、石積みも移動したらしいそうです。
大体どれくらいの年代のかがわかれば、大平にどれくらい昔に人がいたかの証明になるかなぁと思うんだけど。
確たる文献も残っていないところなので、何かの手がかりになるといいなぁ。
でもって、巻物。
もう、触るのもおそろしいぐらいのぼろぼろりん。
有無をいわさず、回収して、表具屋さん行きにしました。
他にも、2点ほど、古い資料があったので、お預かり。
まぁ、お茶でものめやぁ♪と、お誘いいただいたので、遠慮なく、コタツにはいって、お話伺いました。
なんで、山の奥に、海っ子の奥さんがやってきたのか謎が解けた(笑)
奥様お手製の栗のスイーツは、ほっぺたおちるかと。もう美味しい!!これは加工用の栗で、10時間くらいことこと煮ないいけないそうです。
パウンドケーキも美味しかった♪
あるもので作るのよーとのことでしたが、作ろうと思うこと自体がすごいなぁ。
しかも、大平の家どこもそうなんですけど、こういう玄関のあしらいも粋の一言。変な仏手柑みたいなのは、ナス化の植物なのだそうです。
このかずらのかごもお手製!そしてなんと!!
左のわらじはM田会長。右のリースは、奥様作!!
なんて器用なご夫婦なんでしょー!!!
尊敬。
今度お教室開いてもらおうねと、松ちゃんと話したところです。
そして、15日に、集落点検調査をしてもらうことになったので、皆さんのお宅にプリントを配ったのですが、Sさんがですね・・・なんとご夫婦で○太を運んでてですね・・・(笑)。
詳細は、来週月曜日に続く。

2008年12月3日水曜日

島根研修~松江市編~

12月3日、4日とツーリズム研究員さんと網さんとで島根県に研修へ行ってきました。
4日の報告は「虹色つーブログ」をご覧ください。

さて、島根大学に行きことになったのは、このブログにも書き込みしていただいた島根大学の作野先生と情報交換ということだったんですが、心配されたお天気も、幸いにもいい感じ♪

久々に瀬戸大橋を渡り、快適ドライブです。

結構ひやいんじゃないかなぁと不安だったのですが、全然大丈夫でした。

ここしばらく、私的には、大阪方面の出張が多く、土日はほぼ仕事で埋まっていたので、車で遠出することもあまりなかったため、うきうきわくわく。移り変わる車窓の景色が旅心を刺激しまくり。いやー日本に生まれてよかったー(笑)
っていうか、ちゃんと勉強もしてます!
午後3時、予定どおり島根大学に到着。守衛さんに車両通行証を提出して、学内に侵入です。

作野先生のお話は、とても面白かったし、とてもためになりました。

中でも、島根県における取組みについて現状をふまえた資料をご説明いただいたのですが、よそのことながら、非常に深刻です。宇和島では、まだまだそこまでの深刻さはなく、「限界集落」自体の明確な政策もないのですが、愛媛県全体で、仮に同じ資料を作成したら、あるいは、島根県以上に深刻な現況がうかびあがるかもしれないなぁとは思いました。
意見交換しながら、先生に

「宇和島市さんくらい、いい意味で余裕がある段階から考えていくのがいいですね。」

と言ってもらったのですが、正直、余裕があるとは思ってなかったんですけど、島根の現状きいていると、かなりゆるゆるしてる気がする(笑)少なくとも、ものすごい危機感はない・・・なぁ(笑)

逆に言うと、余裕がない状態の集落には、今回の話もっていけなかったので、あらゆる条件が大平向きだったのかなと。これも神様のお導きに違いなし。
夜は、市内の料理屋さんで、懇親会ということで、がっつり四方山話に花が咲きました。
作野先生には、今度宇和島市にもおいでいただく予定です。
「だんだん」という方言をはじめ、いろんなところで共通点の多い松江と愛媛ですが、うまく情報交換しあいながら、良い方向をさぐっていきたいと思います。

2008年12月1日月曜日

ないなぁ~

今日は、会議の合間にM田会長が来てくれました。
これまでの調査の報告と、まとめについてのご連絡とあわせて、M田会長さんちの暮らしのお話や、これまで他の世帯の皆さんから聞いたお話しの確認作業など、少しずつ詰めていきました。

自治会の資料などもあれば、見せていただければと思っていたのですが、

「ないなぁ(笑)」

これまで、いろいろな人に聞いたり見たりした結果から、そうじゃないかなぁとは、なんとなく思ってはいたのですが、ノートが変われば、前の資料は廃棄していく流れだそうで、古くからの記録などはなし。

「畑地の人は、記録とらなすぎです~~~!!!」

と、何度か机を叩いた次第。
がっくし。

なければないなりにまとめるのですが、やっぱり戦後の歴史や暮らしが主になりますなぁ。
かなり歴史の古い集落であることが推測されるだけに、現物に裏打ちされたものがないのが惜しいなぁ。

とりあえず、12月の10日に、再度M田会長産地にお伺いさせていただくことにしました。
ぼろぼろになっているらしい南光院さまの巻物を、お預かりして、表具屋さんに修復してもらおうかと思ってます。