このブログは、私shioと、現在、大平に暫定滞在中のsuwaが気ままに書いています。
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2009年7月16日木曜日

安全な食?

大平に通ってると、「農」について、いろいろ考えることが多いのですが、先日、4人組が作ったきゅうりがあまりにも美味しかったので、ちょっと「オーガニック」とか「マクロビオティック」とかについて調べてみました。

今はムリだけど、落ち着いたら、早めに退職して、どっかのお山か海辺で「マクロビオティックカフェ」か「猫カフェ」作りたいなぁと、なんとなく夢見る今日この頃な自分。

夢見るだけならタダだし♪

ところが、ちょっとびっくりするような感じなんですよね~。
大平では、棚田の耕作ということもあり、収量も限られているため、農作業も手作業の割合がまだまだ高いです。
故に、ほとんど農薬とかも使われてないし、川の上流なので、水も綺麗。
出来るものは、自分の少なからず生きている人生で、食べたことないくらい美味しいものが多々。

「どこそこのだれそれさんが作ったもの」というのが、はっきりわかるため、農薬が、ほとんど使われてないのも確実なんですけど、市場には当然でまわりません。
自分たちや、ご近所、都会に住むご子息たちに送ってしまうだけで、出荷していないし(こういう場合、食料自給率はどうなるんだろーと思ったりもしますが)出荷しているお米も、「大平産」とはならず、他の地区のお米と一緒に出て行くわけです。

ここで、欲を出して、よっしゃ、いっちょこの美味しい米や野菜を売ってみよう!
と考えた場合、近くの直売所に出すのが一番早いのですが、事細かにキャッチーな説明を書かなければ、どんだけ美味しい野菜で、他とどう違うのかはわかりません。
ほんでもって、もっと遠くに売ろうと思うと、「オーガニック」として認定を受けるためには、日本だと「有機JAS」の申請をしなければならず、またそういった食品を手に入れようと思うと、それ専門のお店は、都市圏にしかなく、流通コストが加算されます。

つまり、宇和島市に住む自分が、有機野菜を買おうと思うと、宇和島市内にたくさん作ってる人はいるんだろうけれども、有機JAS認定を受けた、他地域の野菜を関東にあるそれ専用のお店から買うという流れになるわけです(市内にも有機食品の取り扱い店はありますが、本店が関東なので、近隣のものは、ほとんど置いてなかったんですよね)。

当然、流通コストと中間マージンが加算され、私が支払いをする段には、かなりな額が、農家さん以外のところに落ちるわけで、うーん。これってどうなん。

でも、国内共通のお墨付きとなる「有機JAS」を取得するのって、費用もかかるし、手続き面倒くさい。
すごいジョーカーですけど、地方自治体が、食の安全宣言を出して少しでもフードマイレージや流通コストを抑えつつ、ほしい人のところに届ける方法ってできんもんかなぁ。

とかいうことは、観光の仕事とは、まったく関係ないので、また怒られそうですが(笑)
虹色つーの中でも、無農薬でおみかん作ってる方や、有機農法でたまねぎ作ってる方がいらっしゃるんですけど、自分の知り合いの範囲で有機JASとってる人っていないんですよね。

これだけで、一産業起こせるんちゃうんかなぁとも思うのですが、ま、夢話ということで。

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