いつもいつも大平に来ると、あんびりーばぼーなことに遭遇するのですが、この日も強烈ですよー。
皆さん覚悟はよろしいですか。
それではなんこー様掃除の日レポートです。
なんこー様のお掃除の日ということで、Tよ島さんのお母さんを車に乗せて、現場へ向かっていたところ、途中で、てけてけ歩いてあがっていたK島さんと遭遇。そうこうするうちに、なにやらきゅーきゅーという不吉な声が聞こえてきました。
ふと、声のする方向を見ると、そこには・・・ん?さっちゃんとゴンちゃんのような?
もしやあれは!Σ( ̄ロ ̄lll)!!山の奴!
なおも、きゅーきゅーと言う声は聞こえます。
嗚呼。いつも5まで数えないと食べられません芸を見せてくれる、あの、のほほ~んなゴンが!
見たこともない戦闘モードです・・・。ところが、おろおろする私たちの目に、もっと驚愕の光景が!!
K島さんあぶないですっ~~~!!!
阿鼻叫喚パニックの調査隊を尻目に、
「こりゃ~!ゴン!!」
と言いながら、二匹の犬の間で、イノシシをひっぱるK島さん。すかさず網さんも後追い。
まさか、横取りっ!?
その後、さすがに、二匹がひっぱってるから、勝てなんだぁ・・・。と、戻ってきたK島さんおんとし還暦後成人式。
つ・・・・・つよいです・・・。最強です。
これには後刻談があるのですが、それは最後に持ってきまして、気をとりなおしつつ。
みんなでなんこー様へと出発です。
っていうか、茂りすぎだし!!
なかなかお掃除に来られないんだそうですが、旧暦の10月28日(今年は11月25日)のお祭前に、一気にやりあげますよ。
男衆は、主に草刈と、お宮の上にかかる木を剪定。
女子衆は、お宮の近くの草引き担当です。
久しくあけられていないがために忘れられていたお賽銭の仕掛けをみんなで思い出してたり、
S子さん、あやうくご神体になりかけたり(笑・私このままここに座っとこかねーなんて言ってたのですが、念のため、お掃除です。お掃除!)
同じ集落でありながらも、足や腰に負担がかかるため、なかなか行き来できないお母さんたち(そもそも、すごい坂道で、家も離れているためA子さんちからM子さんちやTさんちに行こうと思うと、歩けば1時間近くかかるのではないかと・・・。)も休憩しつつ談笑したりしながら。
無事終了です。
ちなみに、このワシントンヤシ・・・じゃなかった、イチョウの木は、お宮が出来たときに植えた記念樹だそうなのですが、誰とは言いませんが、切りすぎたらしく、こんなつんつるてんに・・・・・。
しかし、綺麗になるもんですなぁ!9枚上の写真とは、場所が違うんじゃないかと思っちゃいます。
その後は、みんなで集会所に集まり、ささやかな祝宴です。
何気に違和感なく入り込んでご相伴に預かってる自分たち調査隊♪グッジョブ(笑)
K島さんちの山の幸満載のおにぎり
栗も入ってましたよぉ!しかもでかいし!!
そしてM田会長さんの奥様お手製スイーツもいただきました!裏ごしが大変なんよね~と、苦労話を聞きながらもぐもぐ。美味しかったぁ~。ほっぺたおちました。。。
芋にもスイートポテトに向いてるのや、東山に向いてるのや、品種によって、いろいろなのだそうです。でも、どの芋もイノシシ被害にあいまくり。今年は特にひどいみたいです。
イノシシと言えば!そういえば、あのイノシシはどうなったのかなぁ・・・。まさか、あの日見たみたいに・・・。
ぷるぷる。
考えまい。
えーっと、M田会長から、「なんこー様」のお話も聞かせてもらいました。
江戸時代の頃らしいのですが、「大検校(だと思う)」で「天山南光院敦盛(あまやまなんこういんあつもり。漢字はなんとなく当て字)」という方がいらっしゃったそうなのですが、南光様と呼ばれて、慕われていた宿毛の方の和尚さんらしいんです。
この和尚さん、御所にある御殿桜が枯れたとき、名だたる高名な僧が、咲かすことのできなかったものを、見事咲かせてみせたのだそうで、それに喜んだ帝は、褒美として、12体の仏像を見せました。
どれかひとつ選んでよいと言われた南光さま、おもむろに、仏像をくすぐったところ、そのうち一体の仏像が笑ったそうなんです。
で、その笑い地蔵を持ち帰ることにしたそうなのですが、その頃、大平では疫病がはやり、南光様は、大平に来て、疫病を祓ってくれたそうなのですが、南光様自身も疫病にかかり、なくなってしまったのだとか。
そこで、命日の10月28日に、お祭りをしていたのだそうです。
ちなみに、この南光様のお世話をM田会長さんちがされていたそうで、ご祈祷に使っていた巻物をM田会長さんちでは奉ってます。残念ながら笑い地蔵はないらしい。うーむ。残念。
以上が、この日集会所で聞いたお話しなのですが、自分が源太郎さんに聞いた時には、確か「あれは、楠木正成がぁ・・・南朝がぁ・・」って言ってた気がしたんですよね。
その話をすると
「また源兄は、うそばっかりついて~!そんなにさかのぼらんで、江戸で~」
って、みんなけたけた笑ってたんですが、これをなんで「なんこー様」と書いているかについては、次回へ続く。
おまけ
で、この日の夜、某所で寄りに出たのですが、鍋を囲む予定にしていまして、会場に行ったところ、仕事でお掃除欠席だったTよ島さんがいまして、
「今日、うちの犬がイノシシの足くわえて戻ってきたんよなー。」
と一言。
まさかっ!さっちゃん!?
どうやら、大きさからして、違うイノシシらしいです。
・・・良かった。いや良かったのか??