このブログは、私shioと、現在、大平に暫定滞在中のsuwaが気ままに書いています。
書き手が複数人おりますので、コメントなどをいただきます場合、投稿者をご確認ください。

2008年10月30日木曜日

山も色づいてきました

大平調査隊4日目です。
今日は、比較的近くのT島さんちに行ってきました。
T島さんちは、川沿いにあるので、せせらぎが気持ちよかったです。

玄関で呼びかけたものの、声が戻らず。
ご不在かしらと思ったら、川に下りてお洗濯されてました。
洗濯機回すより、この方が早いんだとか。大平は、川も綺麗なので、確かに洗濯機よりいいかも。

T島さんちのワンちゃんは、大平であった中では、一番小柄です。
みっちゃんという名前なのですが、娘さんと同じ名前らしく、娘さんは、やや不満なのだとか。
ワンちゃんと一緒の名前にされるのも確かに微妙ですね。

T島さんは、車の運転をされないので、やっぱりちょっと町に出るのはご不便を感じるそうです。
あまり出なくてもいいように、お野菜を作られているのですが、畑にはいろいろな野菜が植えてあって、まさに自給自足だなぁとしみじみ。

その後、お天気も良かったので、つわな奥まであがりました。お山は少しずつ紅葉が見えるようになり、すがすがしいみちゆきです。
逆打ちの女お遍路さんにも出会ってしばし談笑。
11月16日には、トレッキングザ空海あいなんのイベントで、ここつわな奥で土居裕子さんのコンサートもあります。
道々、草の下刈りとか、トイレの状態とかを確認しながら登ったのですが、気になるほどひどいとこはなかったです。
イベントの前に、G郎さんと支所のchuさんと相談して、また整備に来ることにします。
しかし、今日もイノシシの足跡多かった・・・。
体力に不安があった二人もらくらくの道ゆき。眺めのよい場所でお弁当広げました。
網さんは、20年ぶりにあがったそうです。最初にここでのトレッキングを始めたのは網さんたちてんやわんやの皆さんらしく、その頃はまだ道も悪かったのだとか。
晴れていれば佐田岬や九州まで見えるという場所です。体力づくりにちょうど良いので、お天気の日に歩きに来てください。
帰りにK島さんちにご挨拶。ぽん菓子作りの日程を決めに寄ってみました。
途中で、広報を配りにM田会長も来られて、ゆったりまったり、お話しました。
今日は、K島さんちの実家のワンちゃんが遊びに来てました。すっごいふわふわで、すぐお腹を見せてくれるワンちゃんでした(笑)
ゴンちゃんも昼寝。今日は下よりも大平の方が何故か、あったかかったんですよね。
T島さんちのお庭に咲いてたお花をいただきました。
名前を聞いたのですが、ご本人も知らなかった・・・(笑)
なんか・・・キク?菊っぽいですけど・・・・調べてもよんわかんない。
嗚呼。師匠からつっこみがきそう・・・。なんせ、自然資源が豊かなので、今日も道々たくさんの植物や昆虫みかけました。そのうち絶滅種とか天然記念物とか出てきそうな勢いです。
K島さんちの田んぼでは、稲刈り後の「穂」を食べにイノシシが来たそうで、穂までぐちゃぐちゃに。ほんとになんでも食べるんだなぁ。ちなみに、その頃のゴンちゃん、全然ほえなかったそうです・・・・(笑)
ゴンちゃんの足♪指が多いんだな。
肉球コレクションが出来そうだな。
名前聞いたんだけど、忘れた・・・。なんかのツルにくっついてる実だそうです。ご飯に入れて炊くと美味しいらしい。芋みたいな形してます。
次回、大平調査隊は、11月3日の統一秋祭りに潜入予定です!
帰ったら、スポンサーの国土交通省さまさまからお電話がありました。
気持ち遅れ気味ですが、順調に事業頑張ってます♪ぜひ宇和島に来てください。

2008年10月29日水曜日

もんじょ解読

調査の内容を少しずつ整理しています。
画像は、T菊さんからお預かりした代々伝わる口説きの文句。
はっきり言ってわかりません・・・・。

これを更にひらがなに起こしたものもあるのですが、全部ひらがなで書かれているため、悪戦苦闘。
偶然「明石騒動」「口説き」でヒットしたHPから三浦の口説きの文章(大平みかん園さん感謝!三浦には保存会が立ち上がっていて勉強会があるそうです。)をお借りしたのですが、これも、つなぎつなぎの状態で、不思議なことに、取り上げている部分が少し違うため、それぞれの資料を全部あわせないと、わけがわからん!

今やっと、半分くらいかなぁ。でもだいぶ字に慣れてきました。
ちなみに↓は、一ページ目
「 明石の初段」

さては日本六十四洲 お通りあそばすお大名方は、二百六十四人聞けど、歩くにねずよい明石の殿は、殿は松平謝膳の守、驕る、おん殿、末長からん。蓼を食う虫、好きとは言えど、味な物好き御身にむかう

だと思うんだけど・・・・。いまいち意味が通じない部分もあるし、読み解いていくと、日本語としておかしいとこもあって、元々口伝のものを文字お越ししたのが、なんとなくわかります。

この口説き「明石騒動」と呼ばれるお話が元になっていて、尾張屋源吾の娘小菊が大名行列を旅害し、無礼討ちとなる悲しい悲しい物語なのです。

三浦も大平も平家落人衆の集落と言われているので(市内海岸部の盆踊りには、まだこの口説きが残っています。)、伝わっているあたりが、いかにもな気はするのですが、それにしても、なんでこんなに違うんだろー。

なんとなくなんですけど、三浦の方は表現が華美。大平の方はちょっと控えめ。
そんな感じがします。
言葉も大平の方が地の言葉のような気がする。

山と海の違いかなぁ。

はぁ。もう少し頑張ろう・・・。

2008年10月28日火曜日

現実をみてしまいました・・・。

今日は、午前中津島支所に行って、昭和47年からの大平の人口を調べてきました。

昭和47年4月1日現在で、21世帯96人も居たのに、順調に激減してました・・・。
ちなみに津島町全体では三間町一個なくなるくらい減ってます。

日本人全体の人口が減っているで、仕方ない部分も確かにあるんだけど、それにしても現実を見たなぁ。

最近、行く先々で結婚はまだかとか、子供産めとか言われるのですが、どんどん肩身が狭くなってきます~。よよよ。

2008年10月27日月曜日

なっその田んぼ収穫です。

先日から始まっていたなっその田んぼですが、今日は、町並み保存会の皆さんで最後の仕上げとなりました。

棚田は狭いので、機械で刈れるとこ以外は、手刈りです。機械が届かない端の方を、みんなで手分けして、せっせと鎌で刈っておられました。随分涼しくなったとはいえ、まだ日差しはきつく、肉体労働って感じだぁ。みんながんばれー!

仕事残して出かけてきたので、ちょろっと差し入れして、お手伝いもせずに退散しました。途中、いのころ草や、
なんだかよく知らないけど、かわいい野の花(アリがたくさんついてたけど・・・)に、
スミレが咲く田んぼは、どこよりも安心な土壌です。
影もながーくなるまで、みんな働いていて、農業って大変だぁとあらためて実感。
稲刈りも済み、大平も冬支度が始まります。
明日は、人口調査のため、支所へ行ってきます。

2008年10月26日日曜日

名人とほごろ作り

農作業には欠かせない「ほごろ」「ほご」とも「ゆぐり」とか「もっこ」とも、いろいろな呼び方がありますが、こんな奴です。

今の若い子に聞いても全然通じません・・・(汗)天秤棒の両端にかけて、てけてけ物を運んだりしてたんですよ。



でもって、これが作るための道具。そうです。今日は、約束どおり、K島さんちに来て、ほごろ作りをすることに!

まずは、ふちの部分の芯になる縄を作ります。ビニールひもとわらを混ぜてないます。頑丈にするための工夫みたい。

しかし、この時点ですでに随分つまづき。縄ないの仕方を体得するのに、やたら時間がかかってしまいました。亀ちゃんと赤ちゃんはさすが早かった。おちこぼれだぽーん・・・。




次に、編むための縄を木にまきつけて仮止めします。これは、すぐできた♪

折り返す部分をあらかじめやわらかくするため、わらを叩きます。亀ちゃん楽しそう。ゴンちゃんの尻尾もリズムにあわせてふられてました。かわいい。
そして、いよいよ編み始めます。最初が肝心なので、念入りに。次第に細くしていかないといけないので、順番がありまして、これがなかなか覚えにくい。最初がこうで、次がこうでと、なんだか編み物みたいです。
私も教えてもらって、チャレンジ。今回は、調査員の二人のお買い物用に、短くて小さいものを作ろうとのことで、アレンジしている分、K島さんも慎重です。
途中、虹色ツーのアドバイザーとして来てくれていた安島先生と寺川先生もやってきて、わきあいあいと作業しました。
こちらの模様は虹色つーブログをご覧ください。
ときおり雨も降る曇り空で、外は結構寒かったのですが、いつの間にか、松ちゃんの隣でゴンちゃんがすやすや。右のお尻がぬくくて松ちゃんも助かったそうです(笑)
T島さんちのさっちゃんもやってきました。犬のおやつかなんかかと思ったら、自分で調達してきたイノシシの骨らしきものをかぷかぷ。田舎の犬はたくましい・・・。

よそ者がいるとなかなか姿をあらわしてくれない猫のまみちゃんも、今回は物見遊山。気がつけば「猫なべ」ならぬ「猫ほごろ」わらやから、あったかくて快適なのかも。
途中、休憩をはさみつつも、真剣に作業をすすめます。随分なれて、できてきました。

特に 亀ちゃんは、全部一人でやりあげました!最後まで自分ひとりで編んでピースです。ちなみにこのズボンは、農家の気分を出すためにと、K島さんからわざわざ借りて、はくという凝り性のA型。さすがに几帳面な仕上がりで綺麗でした。

続いて松ちゃんと私のO&B型コンビは、やや遅れてゴール。
あまりこだわらず、ざっぱに豪快に編みあがりました・・・(笑)。
ちなみにカメラゆやってもらっている網さんは、AB型だそうで、我々調査隊。かなりいいカルテットだということが発覚。
そんなわけで、ざっぱコンビ、仕上げに向かって折り目をつけております。
底の角になる部分の網目を補強して、最後に底を作ります。なんかゆきんこの帽子みたい。
ひっくりかえしてぎゅーっと押し込んですそを切ります。
仕上げに亀の甲羅模様に編みながら、底の内側と外側を綺麗にします。
紐をつけたら出来上がり!ちょっと他にはない(笑)
お買い物バックができました。底に布はるといいかなぁとか、お花いれるといいねとか、持つ紐をかわいい柄の布で作れるといいなぁとか、いろいろと夢が膨らみました。
ちなみに、この日岩松では景観シンポジウムが開催されていて、JとTくんが、私の代わりにお手伝いに行ってくれてました。そんなわけで、終わった頃、本体に戻って打ち上げに参加♪このレストランにこんなに人がいるとこ見たの初めてです。
ちょうど保田家さんで、焼き鏝の職人さんの話を聞いたとこだったので、いい職人さん情報はないかと話していたところ、U山さんが、これ見せてくれました。型にいれたのかと思ったら、なんと彫ってるんだそうです!!
今は廃業して、縁のあるところからの依頼しかされていないそうで、残念。酒屋さんやお醤油やさんもなんだけど、こういう製造の技術がなくなるのって惜しいなぁなんて思いつつ。
なんだかんだでだらだらと10時すぎまで居座ってしまいました。しかも今回なんもやってないのに、のこりのおかずやら、甘酒やら、ちゃっかりいただいてしまい満足♪O村師匠ありがとう♪♪
元気もらったところで、次回大平調査隊は、30日の予定です。今度はどこ行こっかなぁ。

2008年10月23日木曜日

コイバナなど聞いてみたり

調査2日目の今日は、K島さんちに行ってきました。
どこの世帯でも、K島さんちのT菊さん(素敵な名前なんですよ)が、一番歌がうまいとのことで、「盆踊り」などのお話を聞かせてもらおうと思ったのですが、いやはや、雨ということもあり、一家皆さん勢ぞろいだったので、楽しいお話をたくさん聞かせていただきました!

栗が好きな亀ちゃんは、K島さんちの栗のでかさにびっ栗!

庭先では、わらぐろが綺麗に鎮座。スイカを下にいれとくんだそうです。
イノシシよけの網に野うさぎがかかってたそうで、孫が帰ってきたら見せてあげるのと、育てておられました。むっちゃ、ふわふわしてかわいい。でも無口。そして彫像のように動かない・・・うさちゃん。
ご一家にいろいろ思い出してもらっていたのですが、昔の大平の盆踊りでは、「口説き(明石騒動)」「三番叟」「弁慶牛若丸」「弓矢」「扇矢」「扇子おどり」「シデ踊り」があったそうで、みんな踊ってたそうです。さぞやにぎやかだったんだろーなー。平家の落人の集落ということで、慰めることから、こういう演目だったのかなぁなんて話をしました。
今、畑地で行われる盆踊りに、大平の口説きが使われているそうで、これはT菊さんの声とのと。テープをお借りしました。聞くが楽しみ。
今度、太鼓とあわせて歌っていただくようお願いしました。
そして話は、K島さんご夫婦のなれそめに。いやー、素敵なご夫婦なんですよー。つい根掘り葉掘り聞いてしまいました。おまけに、結婚式のお写真も見せていただきました。奥様は、今もなんですけど、輪をかけて、すっごいスタイルばっちりの花嫁さんです~。

そんなこんな話し込んでいたら、昼になってしまい、K島さんちでお昼食べることにさせていただきました。そして、昨日のバージョンとは違う「奴」を食べさせていただいたんですよ!
そうです。あの赤いきのこの「なば」!
こっちのK島さんちでは、丸々煮込むみたいで、原型がまんまです。こちらの味付けも美味です~。幸せ♪
でもって、これは「そぞり」でいいのかなぁ・・。田んぼの虫を殺す方法を教えてもらっていたのですが、菜種油を使っていたとのことで、どうやって菜種油を作っていたのかってときに、出してくださいました。
菜種の種部分を踏んで、これでふるっていたのだそうです。
K島さんちの床は、真ん中が板張りになっていたので、気になってきいてみると、掘りごたつなのだそうです。
まだまだ寒くなれば、現役で使用されているそうで、ぱかっとあけてもらっちゃいました。

普通に居酒屋の掘りごたつを想像してたい娘二人と、ブログ担当者は唖然。中に炭をいれて、足をあたためるんだそうです。知らんかった・・・・。これがほんとの掘りごたつなんですね。

毎日が、刺激と発見の大平調査隊。

次回は26日のほごろ作りです。