ナバというのはキノコのことで、九州や中国地方を中心に西日本のところどころで使われている言葉のようです。キクラゲの事をミミナバ、しいたけなどは単にナバと呼んだりします。
いつもなら10月上旬頃がナバ取りの時期だそうですが、今年はその時期に雨が少なかったせいか、ナバが生えてなかったということで今時期になってしまいました。
道から外れて山の中を分け入っていきます。よく山を知っている人でな ければ怖くて入っていけなさそうな所です。また、ナバの生えそうな場所というだけあって、周囲はたっぷりと湿り気があり、うっかりすると足を滑らしそうになります。たくさんの落ち葉に混じってとても見分けづらいですが、ところどころにナバがあります。
いかにも食べれそうに見えるナバですが、今日の目的はアカナバとホウキナバなので、他のナバには見向きもしません。裂けるキノコは食べれるというお話ですが、怖いのでみなさん目的のキノコ以外には手を出しません。
アカナバとホウキナバ本当にあるんだろうか…。と不安になり始めたころ、頭上のほうで「あった~」の声。ようやく見つけました、アカナバ。思ったよりは赤みが薄く、水で滲んだアカムラサキのような色をしていました。
←これはししのヌタ場だそうです。いのししは体に付いたダニを、水溜りや泥に体を押し付けて落とすのだそうです。このあたりは、いのししの生息地だけあって、水溜りや車道などでもこうした土を掘り返されたような跡がよく見られます。
キノコの事をすっかり忘れて、山歩きを楽しんでいたとき、ようやくありましたホウキナバ。今日は赤と白を見つけましたが、他にもいろんな色があるそうです。
これはセンブリで胃薬になるそうです。乾燥させてから煎じて飲むのだそうですが、ちょっとかじってみました。…ひらすら苦い。
これはマツヤニ。 光を含んできれいに光ってました。
帰り道、みかん農家さんに招かれ農場で休憩させてもらいました。 美味しそうに色付いたみかんの木の下での昼食、ちょっと贅沢な時間です。
今回は4時間弱ほど歩き回り、収穫はアカナバ1つ、ホウキナバ2つという結果となりました。こんなに取れない年は初めてだそうです。きっと来年はたくさん取れることでしょう。
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